気合いの入った説明
10年の集大成。圧倒的な情報量です。
本質を、余すことなく詰め込みました。
読めば、あなたのビジネスは確実に変わります。
本気の人だけ、来てください。
Free article — 行動経済学 / B-03
深夜1時。投稿ボタンの手前で、あなたは文面をもう一度読み返しています。「10年分の経験を、すべて詰め込みました。本気で変わりたい人だけ、来てください。」——書いた自分としては、これ以上ないくらい正直な一文です。誇張していないし、実際に10年かけています。
それでも、朝になって見に行くと、いいねが4つ、リポストが0、リンクのクリックは自分の分だけ。あなたは「届かなかった」と思う。私は、少し違う見方をしています。届いてはいたのです。読まれて、そして、判断の材料として数えられなかった。
この記事は、その「数えられなかった」の中身を分解します。買い手はあなたを疑っているわけではありません。ただ、あなたの文章の中に、確かめられるものが一つも入っていなかっただけです。
読んで15分ほど。書き直しの例と診断の質問つき。全文無料です。 この記事に入力欄はありません。答えの保存も、送信も、採点もしません。読み終えたあと、あなたの商品説明を一つ選んで書き直せる状態になっていれば十分です。
説明より先に、一つだけ
下の二つは、まったく同じ中身の商品を、別の書き方で説明したものです。中身は本当に同じだと思って読んでください。どちらのほうが、買ってもいいと思えるか。理由は後で考えるので、まずは感覚だけで結構です。
10年の集大成。圧倒的な情報量です。
本質を、余すことなく詰め込みました。
読めば、あなたのビジネスは確実に変わります。
本気の人だけ、来てください。
フォロワー500人以下で、まだ1件も売れていない人向けです。
最初の1件が売れるまでにやることを、11段階に分けました。
本文62ページ。動画も音声もありません。書き込む場所があります。
すでに毎月安定して売れている人には、新しい話はほとんどないはずです。
多くの人がBを選びます。ここで面白いのは、Bのほうが控えめだから選ばれているのではない、ということです。Bのほうが、内容について強い主張をしている場面すらあります。「11段階」「62ページ」「動画はない」は、Aの「圧倒的」よりずっと具体的で、ずっと大胆な発言です。
では、何が違ったのか。ひとつだけ挙げるなら、これです。Bは、外れることがあります。11段階だと書いておいて10段階しかなければ、それは嘘になる。62ページだと書いて40ページなら、買った人がすぐ気づきます。「安定して売れている人には新しい話がない」と書いたのに、その人が読んで新しいことだらけだったら、書き手の見立てが外れていたことになる。
Aは、外れません。「圧倒的な情報量」がどれくらいなら圧倒的なのか、誰も決められない。「確実に変わります」は、変わらなかった人が出てきても「本気じゃなかったのでは」と言えてしまう。「本質」に至っては、反論する方法すら用意されていません。
外れようのない言葉は、当たっても情報になりません。
買い手は、この判定を数百ミリ秒でやっています。言葉にしてはいません。ただ「なんかふわっとしてるな」と思って、次の投稿へスクロールする。あなたの管理画面には、それが「離脱」として並びます。
なぜ、売り手の言葉は割り引かれるのか
ここで一度、心理の話から離れます。あなたの説明が信じられにくいことには、性格や文章力よりずっと手前の、構造的な理由があるからです。1970年に経済学者のジョージ・アカロフが書いた中古車市場の論文が、いまでも一番きれいな説明になっています。
中古車には、当たりとハズレがあります。売り手は自分の車がどちらかを知っている。買い手は知らない。この状態で、買い手は何をするか。当たりの値段もハズレの値段も出せないので、真ん中あたりの値段しか出せません。すると、当たりを持っている売り手は「その値段では売りたくない」と考えて市場を去る。残るのはハズレばかりになり、買い手はさらに値段を下げる。この繰り返しです。
重要なのは、この市場に一人も悪人がいなくても同じことが起きる、という点です。買い手は誠実で、売り手も誠実で、それでも「見分けがつかない」という一点だけで、良い商品が沈みます。
Xで自分の商品を出しているあなたが立っているのは、まさにこの市場です。タイムラインには、中身のある商品と、中身のない商品が、まったく同じ見た目で並んでいます。フォントも、絵文字も、「本気の人へ」という呼びかけも、両者で区別がつきません。買い手は、あなた個人を疑っているのではなく、区別できない集団の平均に対して身構えているだけです。
だから「私は誠実です」と書いても効きません。中身のない側も、同じ文を書けるからです。効くのは、中身のない側には書けない文だけです。
同じころ、フィリップ・ネルソンという経済学者が、商品の性質を二つに分けました。買う前に見て確かめられる性質と、実際に使ってみるまで確かめられない性質です。前者を探索的な性質、後者を経験的な性質と呼びます。
服のサイズ。パソコンのメモリ容量。ページ数。ファイル形式。届くまでの日数。返品の可否。これらは、買う前に読めば分かります。嘘をつけばすぐバレるので、そもそも嘘が書かれにくい領域でもあります。
厄介なのは、多くの売り手がこの領域を「地味だから」と省いてしまうことです。省いた瞬間、買い手は確かめる手段を全部失います。
面白いかどうか。分かりやすいかどうか。自分に合っているかどうか。実際に役に立つかどうか。情報商品やサービスの価値は、ほとんどがこちら側に落ちます。
この領域について売り手が何を言っても、買い手には検証できません。「分かりやすいです」は、書いても意味の薄い文です。分かりにくい商品の売り手も、同じ文を書くからです。
買って、使って、それでも本当に良かったのか判定しづらいものもあります。「この整体は本当に必要だったのか」「この教材でなくても同じ結果だったのではないか」。
あなたの商品がここに寄っているなら、証拠の作り方はさらに慎重になります。だからこの記事の次の一本を、証拠の話にしています。
あなたの商品説明が「経験的な性質」の主張だけでできているとしたら、それは買い手にとって、確かめる方法のない文章の連続です。読んでも判断が進まない。判断が進まない文章は、長さに関係なく、読み飛ばされます。
この二つの分類は、商品を二種類に分けるための道具ではありません。ひとつの商品の中に、確かめられる性質と確かめられない性質が同時に入っています。やるべきことは、自分の説明文の中で、どちらの主張を何個ずつしているかを数えることです。
分からなさにも、種類がある
買い手が止まる理由を、もう一段だけ細かく見ます。1961年にダニエル・エルズバーグが示した有名な問題があります。壺が二つあり、どちらから引いた玉が当たりかを当てる賭けです。
一方の壺には、赤と黒が50個ずつ入っていると分かっています。もう一方の壺には、赤と黒が合わせて100個入っているが、内訳は分からない。どちらの壺で賭けたいかを尋ねると、多くの人が「内訳が分かっているほう」を選びます。
冷静に考えると、内訳の分からない壺も、赤が有利か黒が有利かは分からないのだから、期待値としては同じはずです。それでも人は、分からなさが二重になっている側を避けたがる。この「確率そのものが分からない」状態を、あいまいさと呼びます。
人が避けたいのは、失敗することよりも、失敗する確率すら見えないことのほうです。
あなたの商品ページに「合わない人もいると思います」とだけ書いてあると、買い手の頭の中は内訳の分からない壺になります。誰に合わないのかが書かれていないので、自分がその「合わない人」かどうかを判定できない。判定できないまま4,980円を出すのは、内訳の見えない壺に賭けることです。
ここが、多くの売り手が取り違えるところです。買い手は「合わないかもしれない」を怖がっているのではありません。「合うかどうかを自分で判断できない」ことを避けているのです。だから、向いていない人を具体的に書くと、買われる確率が上がることがあります。減っているのは不確実性ではなく、あいまいさのほうだからです。
これは「向いていない人を書けば売れる」という話ではありません。書いた結果、本当に向いていない人がきちんと離れていきます。それは損失ではなく、その人と自分の両方が払わずに済んだコストです。
信じられる文の条件
ここまでを、そのまま使える形にまとめます。あなたの商品説明の一文一文を、次の四つで検査してください。四つとも通る必要はありません。ただ、一つも通らない文だけで説明が構成されているなら、その説明はまだ判断の材料になっていません。
その文が嘘だったと、あとから誰かが指摘できますか。指摘のしようがない文は、真偽の判定の外側にあります。
「本質を伝えます」は外れません。「STEP 4で、価格の決め方を3種類比べます」は外れます。後者だけが情報です。
その主張は、買わずに確かめられますか。目次を出す、冒頭を公開する、実物のページ画像を出す。どれも、確かめられる側に主張を移す行為です。
確かめられない主張ばかりのページに、確かめられる要素を一つ足すだけで、ページ全体の読まれ方が変わります。
誰に、どの場面で当てはまるのかが書かれていますか。全員に効くと書いてある文は、誰にも当てはまらない文と見分けがつきません。
「初めての1件を売るまで」と書けば、2件目以降の人は自分の話ではないと分かります。分かった人は、離れるか、信用します。
個数、順番、時間、形式。数えられる名詞に置き換えられますか。「たっぷり」は数えられません。「62ページ」は数えられます。
ただし、数字を出せばいいという話ではありません。次の節で、数字の使い方をひとつ制限します。
「62ページ」と「受講者の91%が満足」は、どちらも数字ですが、性質がまるで違います。前者は、あなたが自分で確かめられる事実です。後者は、あなたが持っていなければ、どこからも出てきません。
この記事が勧めているのは前者だけです。仕様の数字、分量の数字、手順の数字、時間の数字。どれも、あなたがいま手元のファイルを開けば確認できます。成果の数字は、実際にその成果を測った記録がないかぎり、書けません。
持っていない数字を書かないことは、遠慮ではなく、証拠の条件です。
そして、これは日本では線引きの問題でもあります。景品表示法は、実際のものより著しく優良だと誤認させる表示を禁じています。「91%が満足」に根拠がないとき、それは控えめでない表現なのではなく、単に書いてはいけない表示です。
検査を、実際に通してみる
四つの検査は、覚えるより使ったほうが早いです。個人がXで商品を売るときによく使う主張を五つ選んで、そのまま通してみます。落ちた主張には、代わりの書き方を添えます。
外れません。誰を初心者と呼ぶかが決まっていないので、うまくいかなかった人が出ても「その人は初心者ではなかった」と言えてしまいます。
書き換え:「専門用語は出てくるたびにその場で説明します。前提知識は要りません。ただし、書く作業に2〜3時間かかります」。三つとも、買った人がその日のうちに確かめられます。
外れませんし、確かめられません。何回のうち何回で再現したのか、誰がやったのかが書かれていないからです。
書き換え:「同じ手順を、私は自分の商品と、知人の商品の2件に使いました。2件目では07の欄が埋まりませんでした」。件数が小さくても、数えた数字は使えます。
価格を手がかりに使おうとしていますが、その価格は存在しません。存在しない比較対象は、比較になりません。
書き換え:そもそも書かない。代わりに、分量と扱う範囲を書きます。「12ページ。説明文の検査だけを扱います。値付けと集客は入っていません」。
測っていれば書けます。測っていなければ書けません。そして、たいてい測っていません。
書き換え:「まだ感想を持っていません」。弱く見えますが、これは外れようのない事実であり、しかも同業の多くが書けない一文です。
範囲が区切られていません。何をどこまでやるのかが不明なので、買う側は自分の要望が入るかどうかを判定できません。
書き換え:「45分の通話1回と、その場で作る9点までのリスト。同行と購入代行はしません」。やらないことを書いた瞬間に、やることが確定します。
五つとも、書き換え後のほうが控えめに見えます。ですが、実際に主張の量が減ったわけではありません。減ったのは、判定できない主張です。増えたのは、外れることのある主張です。買い手が読んでいたのは、後者だけでした。
書き換え例に出てくる数字は、この記事のために作った見本です。あなたの商品の数字は、あなたのファイルを開いて確かめてください。ここの数字をそのまま写すと、その時点で、この記事が禁じていることをやったことになります。
書き直してみる
抽象的なままだと明日には消えるので、一本だけ具体的にやります。よくある形の投稿を用意しました。これはどこかの誰かの実物ではなく、この記事のために書いた見本です。
【ついに公開】
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ついに一つにまとめました。
正直、ここまで出していいのか迷いました。
本気で人生を変えたい方だけ、ご覧ください。
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Xで自分の商品を出したのに、反応が返ってこない人向けの資料を作りました。
やることは一つです。自分の商品を9つの問いに通して、1枚に書き直す。
本文62ページ、書き込み用27ページ。動画も音声もサポートもありません。
所要2〜3時間。読むだけだと何も残りません。書く時間が要ります。
すでに誰に何を売るか決まっている人には、ほぼ新しい話がないはずです。
中身の一覧と、向いていない人はこちら → (リンク)
AFTERのほうが、売り込みとしては弱く見えるかもしれません。実際、煽りの成分はゼロです。しかし、買い手が判断に使える情報は、BEFOREの0個からAFTERの7個に増えています。対象者、作業内容、分量、含まれないもの、所要時間、成果が出ない条件、向いていない人。この7個は、どれも外れることがあり、どれも買う前に確かめられます。
書き直しで足したものは、事実だけです。引いたものを並べると、こうなります。「ついに」という時間の演出。「迷いました」という自分の内面の報告。「本気の人だけ」という選別のふり。「人生を変えたい」という、こちらが決められない相手の目的。
このうち三つ目は、特に効きが悪い割によく使われます。「本気の人だけ」は、選んでいるように見えて、実際には誰も除外していません。自分を「本気でない」と分類する人はほとんどいないからです。除外していない選別は、買い手にとってはただの装飾で、判断には一切使えません。
四つ目の「人生を変えたい方へ」は、あなたが決められる範囲を超えています。相手の人生に何が起きるかは、あなたの商品だけでは決まりません。決められないことを約束の形で書くと、その一文だけでなく、周りの本当の話まで割り引かれます。
一つの過大な文は、その隣にある正確な文の信用まで持っていきます。
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誰の言葉で書かれているか
書き直しをやってみると、消える言葉には共通点があります。どれも、作った本人にとっては意味が濃く、読む人にとっては何も指していない言葉です。これは語彙のセンスの問題ではなく、視点の位置の問題です。
あなたが「圧倒的な情報量」と書くとき、あなたの頭の中には、集めるのに費やした夜と、削った分量と、他の商品を見て「これでは足りない」と思った瞬間があります。その全部が「圧倒的」の三文字に入っている。あなたにとっては、これは要約です。
読む側には、その裏側がありません。「圧倒的」という単語だけが置かれています。単語だけを渡された人は、それを自分の経験で埋めるしかない。そして多くの場合、直前に見た別の「圧倒的」で埋めます。あなたの3年は、他人の3日と同じ言葉で表示されてしまいます。
要約は、要約した本人の中でしか展開できません。
本質。圧倒的。徹底的。網羅。完全版。渾身。ガチ。有益。神。
これらはすべて、作り手の労力や誇りを表す言葉です。買い手が自分の状況と照らし合わせるための情報は、一文字も入っていません。
62ページ。11段階。2〜3時間。動画なし。書き込み欄あり。すでに売れている人には新しい話がない。
どれも、読んだ人がその場で「自分に当てはまるか」を判定できます。判定できる文だけが、判断の材料になります。
内側の言葉を見つけたら、消す前に一度だけ自分に聞いてください。「私はこの言葉で、何を要約したのか」。
出てきた中身のほうを、そのまま書きます。たいてい、元の一語より長くなり、そして強くなります。
この作業をやると、説明文の中に一つも書けない箇所が出てくることがあります。「圧倒的」を展開しようとしたら、中身が出てこない。これは失敗ではなく、いちばん役に立つ発見です。その部分は、まだ商品になっていません。文章ではなく、商品を直す場所です。
念のため書いておくと、内側の言葉が悪だという話ではありません。作っている最中の自分を励ますには必要な言葉です。ただ、それを外に出したときに、判断材料としては数えられない、というだけのことです。
この記事が言っていないこと
ここまで引いた研究は、どれも「そうなりやすい」という報告です。「必ずそうなる」ではありません。区別しておきます。
効果の大きさを書かないのは、慎重ぶっているからではありません。研究が扱った場面と、あなたの商品ページの場面が違うからです。スーパーの試食台で起きたことが、あなたのXのプロフィール欄で同じ大きさで起きる保証はどこにもありません。
研究を引くことの意味は、「だから正しい」ではなく、「この見方は私が思いついたものではない」という出どころの明示です。上の四つが自分の商売に当てはまるかどうかは、あなたが自分の場面で確かめるしかありません。
売り手としての線引き
ここまで読んだあなたは、「具体的に書くと信じられやすい」という道具を持ってしまいました。この道具は、そのまま偽装にも使えます。数字を作れば具体的に見えるし、細部を捏造すれば確かめられる文の形になるからです。だから、使わないと決めておくものを先に書きます。
目的は、本当にあるものを確かめられる形にすること。ないものを、あるように見せることではありません。
線を引くための問いは一つで足ります。この文が外れたとき、私は「そう書きました、すみません」と言えるか。言えないなら、それは主張ではなく逃げ道です。逃げ道つきの文は、書いた本人が思っているよりずっと早く、読み手に見抜かれています。
手を動かす
いま出している商品の説明文を、一つだけ画面に出してください。X投稿でも、noteでも、販売ページでもかまいません。紙かメモアプリに、次の五つを書きます。10分で終わります。
この五つを通したあと、説明はたいてい短くなります。短くなったことに不安を感じるかもしれません。ですが、減ったのは装飾で、残ったのは判断材料です。買い手が読んでいたのは、最初から後者だけでした。
このページに入力欄はありません。書いたものはどこにも送られず、私も見ません。そもそも、受け取る仕組みを持っていません。
研究の出発点
上で使った枠組みは、私が考えたものではありません。元の論文か、出版社のページ、あるいは公的機関の公式ページへのリンクを置きます。リンク先の多くは英語で、一部は有料の場合があります。
Akerlof, G. A. (1970)
The Market for “Lemons”: Quality Uncertainty and the Market Mechanism
The Quarterly Journal of Economics(DOI)
売り手だけが品質を知っている状態が続くと、買い手は平均的な期待でしか値をつけられず、良いものから市場を去っていく、という分析。「良いものを持っている」だけでは伝わらない理由の出どころとして引きます。
Nelson, P. (1970)
Information and Consumer Behavior
Journal of Political Economy(DOI)
買う前に確かめられる性質(探索財)と、使ってみないと分からない性質(経験財)を分けた論文。情報商品がどちら側に立たされているかを説明するために引きます。
Ellsberg, D. (1961)
Risk, Ambiguity, and the Savage Axioms
The Quarterly Journal of Economics(DOI)
確率が分かっている賭けと、確率そのものが分からない賭けを、人は同じようには扱わない、という報告。「あいまいさ」と「リスク」が別物だという区別をここから借りています。
Ford, G. T., Smith, D. B. & Swasy, J. L. (1990)
Consumer Skepticism of Advertising Claims: Testing Hypotheses from Economics of Information
Journal of Consumer Research(DOI)
確かめにくい主張ほど疑われやすい、という仮説を消費者側で検証した研究。主張の種類によって信じられ方が違うという話の出どころです。
消費者庁
消費者庁(公式)
実際よりも著しく優良だと示す表示(優良誤認表示)などが禁じられていることを確かめるための一次情報。この記事の倫理の節は、ここに書かれている線を前提にしています。
私はこれらを、傾向の向きを示すものとして引いています。「こういうことが報告されている」までが、この記事の主張です。効果の大きさは書きません。そして、ここで売っている第1章が4,980円に見合うことの証明としても、一切使いません。研究は、商品の値打ちを保証しません。
この記事は、ここで終わりです
五つの質問をやってみると、多くの人が同じ場所で詰まります。「向いていない人」が書けないのです。書けない理由はだいたい一つで、誰に向けた商品なのかが、自分の中でもまだ決まっていないからです。
そこまで来ると、直すべきなのは説明文ではなく、商品の側になります。誰の、どんな状態を、どこまで変えるものなのか。それが決まっていない商品の説明を上手に書き直すことは、原理的にできません。書けないのは文章力の問題ではありません。
この記事の続きに当たるものを、一つだけ置いておきます。有料の第1章『ポジティブを商品にする』は、あなた自身の経験を「誰に、何を、いくらで、どこで届けるか」の9項目に落として、一枚の商品設計書にする実践章です。読み物ではなく、2〜3時間かけて書く章です。本編PDF62ページ、書き込み用のワークブックPDF27ページ、同じワークブックのDOCXの3点で、4,980円です。
ただし、はっきり書いておきます。この記事で説明した研究は、その章が4,980円に見合うことを証明しません。研究が示したのは、確かめられない主張が判断の材料になりにくい、という傾向だけです。第1章の値打ちは、中身を見てあなたが決めることで、私の側から証明できるものではありません。
先に、向いていない人を書きます。次のどれかに当てはまるなら、買わないほうがいいです。
向いているかどうかも含めて、中身は第1章のページに全部書いてあります。書いていないのは、まだ持っていない販売実績と購入者の感想だけです。先にそちらを読んでから決めてください。