実績がないことを、言葉で埋めた人
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Free article — 行動経済学 / B-04
リプライが一件ついています。「実績とかってあるんですか?」。悪意はなさそうです。ただ純粋に聞いている。そしてあなたは、正直に答えると何も書けないことに気づきます。買った人はまだゼロ。感想もゼロ。フォロワーは三桁で、そのうち何人が本当に読んでいるかも分かりません。
ここで多くの人が二つのうちどちらかをやります。答えずに黙るか、あるいは、少しだけ盛る。「ありがたいことに好評をいただいています」。この一文は、その日のうちに何も起きないので、翌週にはもう一段盛られます。この坂には底がありません。
この記事は、三つ目の道の話です。実績も感想も持っていないまま、正直な証拠を作る方法。結論を先に書くと、あなたは証拠を持っていないのではなく、持っているものをまだ証拠の形にしていないだけです。
読んで15分ほど。自分の証拠を棚卸しする表つき。全文無料です。 この記事に入力欄はありません。答えの保存も、送信も、採点もしません。読み終えたときに、いま出せる証拠が2つか3つ見つかっていれば十分です。
説明より先に、一つだけ
二人とも、販売数ゼロ、レビューゼロ、フォロワー数もほぼ同じ。売っているものも似ています。違うのは、固定ポストに何を置いているかだけです。
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まだ一件も売れていません。感想も持っていません。
代わりに、中身の27ページ目までをそのまま公開しています(リンク)。
この方法を自分の商品に適用した記録も、全部公開しました。うまくいかなかった項目が2つあります。
できないことも書いておきます。集客はやりません。売れる保証もしません。
Aは実績がないことを隠そうとして、確かめられない言葉を並べました。Bは実績がないことを認めたうえで、確かめられるものを4つ置きました。ここで注目してほしいのは、Bのほうが自分に不利な情報を3つも書いている、という点です。それでも、多くの人がBのほうを信用します。
なぜか。Bが置いたものは、中身の薄い売り手には出せないからです。27ページ目を公開できるのは、27ページ目がある人だけです。自分の方法を自分に適用した記録を出せるのは、その方法を実際に使った人だけです。うまくいかなかった項目を2つ書けるのは、本当にやってみて詰まった人だけです。
証拠とは、中身のない売り手が真似すると損をするもののことです。
この定義は、ふつうの「証拠」の使い方より少し狭く見えるかもしれません。でも、これがいちばん実用的です。あなたがやろうとしている行動を、中身のない同業者が同じようにやってみて、その人が困るかどうか。困るなら、それは証拠です。困らないなら、それは装飾です。
シグナルという考え方
1973年に、マイケル・スペンスが就職市場についての論文を書きました。話の骨格は、あなたの状況とほとんど同じです。
応募者は自分の能力を知っている。採用側は知らない。応募者が「私は優秀です」と言っても、優秀でない人も同じことを言うので、採用側は区別できません。ではどうやって伝わるのか。スペンスの答えは、能力の高い人にとっては安く、低い人にとっては高くつく行動をとる、というものでした。
重要なのは、その行動そのものに直接の価値があるかどうかは、ここでは本質ではない、という点です。効いているのは、コストの差です。同じ行動をとるのに、片方は楽で、もう片方は苦しい。だから、その行動をとったという事実が、見えない差を運びます。
生物学の側にも、よく似た議論があります。1975年にアモツ・ザハヴィが提案したハンディキャップ原理です。派手で目立つ飾りは、それ自体は生存に不利なのに、不利を背負ってなお生きていられることの証明になっている、という考え方。これは生物学の中でも長く議論が続いた仮説で、そのまま商売の法則として持ち出せるものではありません。ただ、比喩としては強い。
誰でもできることは、証拠になりません。あなたにしかできないことだけが、証拠になります。
フィリップ・ネルソンは1974年に、広告についてもう一段ひねった議論をしました。広告の中身が本当かどうかは分からないが、「これだけ広告にお金をかけた」という事実自体が情報になりうる、というものです。品質が低ければリピートがなく、広告費を回収できない。だから大金をかけて広告を打っているという事実が、その企業が回収を見込めると思っていることの表明になる。
個人でXから売っているあなたには、広告費はありません。ただ、同じ構造は別の形で使えます。あなたが持っている、いちばん高価な資源は時間と中身です。中身の一部を無料で出してしまうことは、中身が薄い人にとっては致命的で、中身が厚い人にとっては回収可能な出費です。
だから「有料部分の冒頭27ページを公開」は、単に親切なのではありません。それは、残りの部分に自信がなければ選べない行動です。読んだ人が「ここまでで足りた」と判断したら、あなたは一件失います。その損を引き受けている、という事実が、そのまま情報になります。
ただし、これは「無料で出せば信用される」という話ではありません。出したものが薄ければ、薄い中身を無料で確認させただけになります。この一手が効くのは、出した部分が単体で役に立つ場合だけです。
証拠の階段
販売実績と購入者の感想は、証拠の階段のかなり上のほうにあります。あなたはそこにまだ手が届かない。でも、下の五段は今日から置けます。下から順に、コストが低く、真似されやすい順です。上に行くほど、中身のない人には真似しにくくなります。
ページ数、形式、所要時間、含まれるもの、含まれないもの。あなたが手元のファイルを開けば確認できる事実だけです。
地味すぎて省かれがちですが、ここが空いている売り手はとても多い。空いている限り、買い手は何一つ確かめられません。まずここを埋めてください。
目次の画像。中面のスクリーンショット。実際に書き込んだあとのページ。作業している画面の録画。
「良いものです」と書く代わりに、良し悪しを相手に判定させる行為です。判定させると、判定した人はもう他人の言葉を必要としません。
冒頭のまとまった一区切り。ワークシート1枚。手順のうち最初の1段階。単体で完結して、単体で役に立つ量を選びます。
「続きは有料です」で切れる場所ではなく、「ここまでで一つ終わる」場所で切るのがコツです。途中で切ると、渡したのではなく取り上げたことになります。
やらないこと。含まれないもの。向いていない人。効かない場面。この商品では解決しない問題。
これは自分の首を絞める行為に見えて、実際にはいちばん模倣されにくい証拠です。中身のない売り手は、範囲を狭められません。狭めた瞬間、残るものが無くなるからです。
自分が売っている方法を、自分の商売に通してみて、その記録をそのまま出す。埋まらなかった欄も、そのまま出す。
これが五段の中でいちばん強い理由は単純です。方法を持っていない人は、通す対象がありません。そして、うまくいった部分だけを出すと、たいてい不自然になります。
五段全部をいっぺんに置く必要はありません。順番にも意味があります。1段目が空いたまま5段目を置いても、読む人は「変わったことをやっている人」としか思いません。仕様がある上に実演があり、実演がある上にサンプルがある。この積み方だと、上の段が下の段を裏づけます。
実績とは、この五段を積み終えた人が、あとから受け取るものです。
順番を逆にすると、いま多くの人がやっていることになります。実績がないので、実績のふりをする。ふりをするので、確かめられない言葉が増える。確かめられない言葉が増えるので、下の段を置く動機がなくなる。そして本当に、いつまでも実績が積まれません。
五段のうち、いちばん軽視されているのは4段目です。引き受けない範囲を書くこと。これは、証拠を作る行為だと思われていないので、そもそも候補に上がりません。多くの人にとって、それは「損をする書き方」の項目に入っています。
ですが、買い手の側から見ると、4段目はいちばん珍しい情報です。1段目から3段目までは、丁寧な売り手なら誰でもやっています。4段目をやっている売り手は、あなたの周りにどれくらいいるでしょうか。
そして、4段目には二つ目の効き方があります。範囲を書くと、買った人の期待が確定します。期待が確定していると、買ったあとに「思っていたのと違う」が起きにくくなる。つまり4段目は、売る前の証拠であると同時に、売ったあとの苦情を減らす設計でもあります。この二つを同時にやってくれる部品は、他にありません。
書き直してみる
見本を一つ用意しました。実在の誰かのものではなく、この記事のために書いたものです。売っているのは、個人向けのオンライン相談だとします。
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やること:45分のビデオ通話1回と、その場で一緒に作る9点までの買い物リスト。
やらないこと:クローゼット全部の見直し、同行、購入代行はしません。
向いていない人:すでに自分の定番が決まっている人には、ほぼ新しい話がないと思います。
先に判断してもらうために、私が自分用に作った同じ形式のリストをそのまま公開しています(画像4枚)。
予算の下限と、失敗したときの想定も書いてあります。
AFTERは、自分に不利なことを3回書いています。0件であること。やらないこと。向いていない人。それでも、BEFOREにあった「多数の声」という架空の証拠が消えて、代わりに確かめられるものが4つ入りました。買う側から見ると、判断できる材料の数は0から4に増えています。
この書き方に抵抗を感じる人は多いはずです。わざわざ弱みを見せる必要があるのか、と。ここは誤解されやすいので、はっきり書きます。0件だと書く目的は、正直さのアピールではありません。読んだ人の頭の中にある「この人、実績あるのかな」という保留を、その場で終わらせるためです。
書かなければ、その疑問は消えません。消えないまま読み進めるので、以降の文が全部その疑問越しに読まれます。書いてしまえば、疑問は解決済みになり、読み手の注意は次の情報に移れます。移った先に、階段の1〜4段目が置いてある。これが狙いです。
つまり、これは弱みの開示ではなく、順番の設計です。相手が確かめたい順に情報を置いているだけで、あなたが謙虚である必要はまったくありません。
効かない場合もある
2000年に、アムナ・キルマニとアクシャイ・ラオが、品質のシグナルに関する研究をまとめ直した総説を書いています。そこで整理されているのは「効くやり方」だけでなく、「効かない条件」でもあります。あなたの側で確かめられる形にすると、次の四つになります。
あなたが100時間かけて作ったことは、読む人には見えません。見えないコストは、シグナルとして働きません。
「100時間かけました」と書くのも弱い。それも確かめられないからです。成果物の中に、時間をかけないと存在しえないもの(分量、細かさ、事例の数)が見えているかどうかが効きます。
後から確かめられない場所での約束は、嘘をついても損をしません。だから、そこでの強い言葉は割り引かれます。
逆に、買った直後に確かめられる約束(ページ数、形式、含まれるもの)は、嘘をつくと即座に露見するので、そのまま信用されやすい。
初めてその種類の商品を買う人は、良し悪しの基準を持っていません。基準がない人にサンプルを渡しても、良いのか悪いのか判定できません。
この場合に効くのは、実物よりも「何を見て判断すればいいか」を先に渡すことです。判断基準を渡す行為自体が、上の段のシグナルになります。
誰もが同じ証拠を出している市場では、その証拠は差を運びません。星5つのレビューが並ぶ場所で、星5つのレビューは情報量がほぼゼロです。
自分の周りで誰もやっていない開示を探すほうが、同じ労力で効きます。たいていそれは、みんなが隠している側にあります。
四つ目は特に効きます。あなたの分野で、全員が同じことを隠しているなら、そこを開けるだけで一段上がります。価格の決め方。かかる時間。うまくいかなかった案件。合わなかった相手。どれも隠すのが当たり前になっている領域です。
この総説は、条件を整理したものであって、「この条件を満たせばこれだけ売れる」という予測を与えるものではありません。ここでも効果の大きさは扱いません。
借りてきた信用
実績がないとき、いちばん手近にある手は、他人の信用を借りることです。有名な会社の名前、有名な人の名前、有名な研究の名前。どれも、置くだけで少し立派に見えます。効き方を分けておきます。
その会社にいたことは事実でしょう。ただ、買い手が知りたいのは、その経歴があなたの商品の何を保証するのか、です。
経歴が効くのは、経歴と商品のあいだに具体的な線が引けるときだけです。「経理を7年やっていたので、個人の請求書まわりの詰まりどころは一通り見ています」。ここまで書いて、初めて情報になります。
本当に推薦されているなら、これは強い。ただし、条件が二つあります。本人の許可があること、そして対価があったならそれを書くこと。
許可を取っていない推薦や、対価を伏せた推薦は、信用を借りたのではなく、無断で使ったことになります。バレたときに失うのは、その一件だけではありません。
研究は、あなたの商品の質を保証しません。この記事も、引いた研究を「私の商品が良い証拠」としては一度も使っていません。
研究が使えるのは、あなたの考え方の出どころを示すときだけです。出どころを示すことは誠実ですが、それ自体はあなたの商品についての証拠ではありません。
借りた信用は、借りた分だけ返す必要が出てきます。自分で作った証拠には、その利息がつきません。
もうひとつ、借り物の信用には固有の弱点があります。それは、あなたが何をする人なのかを説明しない、という点です。大手にいた人は世の中にたくさんいて、その全員が同じ商品を作るわけではありません。経歴が立派なほど、そこからあなたの商品までの距離は遠くなります。
だから、実績がない人ほど、借りるより作ったほうが速い。仕様を書く、実物を見せる、一部を渡す、範囲を区切る。この四つは、誰の許可も要らず、今日できて、そしてあなた以外には書けません。
一人目が来たあと
階段を積んでいくと、いつか一人目が来ます。ここが分かれ道です。多くの売り手は、この瞬間に急いで感想を求め、そして関係を少し壊します。ここも設計できます。
まず、事実を一つ確認しておきます。買ってくれた人には、感想を書く義務がありません。お金を払ったのは商品への対価であって、宣伝への協力ではないからです。「よかったら感想いただけると嬉しいです」は、頼み方としては丁寧ですが、相手に断りにくさを渡しています。買った直後は、断りにくさがいちばん強い瞬間です。
私が有効だと思っているのは、感想ではなく、詰まった場所を聞くことです。「どこで手が止まりましたか」。この質問には三つの利点があります。答えるのが楽で、褒める必要がなく、そして答えが商品の改善に直結します。感想は宣伝の材料にしかなりませんが、詰まった場所は次の版の材料になります。
最初の購入者に頼むべきなのは、褒め言葉ではなく、故障の報告です。
本人が書いた言葉でも、公開の可否は別の話です。「この部分を、このまま引用してもいいですか」と、載せる範囲を指定して聞きます。
「大丈夫です」の一言をもらう。それだけです。聞かずに載せると、いちばん最初に応援してくれた人との関係が、いちばん先に壊れます。
無償で渡した、割引した、モニターとして依頼した。どれかに当てはまるなら、その事実を同じ場所に書きます。
隠して載せた場合、日本では景品表示法上の問題になりえます。米国向けに出すなら、FTCのガイダンスが関係の開示を求めています。
「前半は分かりにくかったけど、後半で腑に落ちた」を「後半で腑に落ちた」に縮めるのは、要約ではなく編集です。
そのままの長さで載せるか、載せないか。二択にしておくと、迷う時間がなくなります。
一人目の感想が手に入ったからといって、階段の下の四段を外していいわけではありません。感想は一件では統計になりませんし、書いた人がどういう人かも読み手には分かりません。仕様、実演、サンプル、引き受けない範囲。この四つは、感想が百件になっても置いておく価値があります。
このサイト自身は、いま感想を一件も持っていません。だから、載せていません。持っていないものを持っているように書かないことが、この記事の内容と矛盾しないための最低条件だと考えています。
この記事が言っていないこと
上で引いた研究は、どれも「そうなりやすい」「そう説明できる」という報告です。区別しておきます。
そして、いちばん大事な限界を書いておきます。上の五段を全部積んでも、売れない場合はあります。証拠が足りていても、商品が相手の問題に合っていないことはあるからです。証拠は、良い商品を見つけてもらいやすくする道具であって、商品の代わりではありません。
売り手としての線引き
ここまでの内容は、そのまま偽装の手引きにもなります。持っていない感想は作れるし、実演の動画は演出できるし、自己適用の記録は都合よく書けます。だから、しないと決めていることを先に書きます。私が自分に禁じているのは、次の六つです。
捏造した証拠の最大の問題は、バレることではありません。本物を作る動機が、その場で消えることです。
「好評です」と書いた瞬間、あなたは階段を上るのをやめます。上らなくても、上ったことになってしまうからです。そして翌月も、同じ場所から同じ言葉を書くことになります。実績が積まれないのは、時間が足りないからではなく、積まなくても済む言い方を覚えてしまったからです。
手を動かす
紙かメモアプリに、五行だけ書きます。あなたが「実績がない」と思っている商品を一つ選んでください。
五つのうち、いくつ埋まったでしょうか。多くの人は3つか4つ埋まります。つまり、証拠は最初から持っていて、書いていなかっただけです。書いていなかった理由もだいたい共通していて、「これは証拠として弱いと思った」からです。弱く見えたのは、あなたがそれを見慣れているからです。
このページに入力欄はありません。書いたものはどこにも送られず、私も見ません。そもそも、受け取る仕組みを持っていません。
研究の出発点
上で使った枠組みは、私が考えたものではありません。元の論文か、出版社のページ、あるいは公的機関の公式ページへのリンクを置きます。リンク先の多くは英語で、一部は有料の場合があります。
Spence, M. (1973)
The Quarterly Journal of Economics(DOI)
見えない質を、質の低い側には割に合わない行動によって伝える、という枠組み。この記事の「証拠の階段」は、この考え方を借りて組み立てています。
Zahavi, A. (1975)
Mate Selection — A Selection for a Handicap
Journal of Theoretical Biology(DOI)
コストの高い信号ほど偽装されにくい、という考え方(ハンディキャップ原理)の出どころ。生物学の議論であり、そのまま商売の法則として使えるものではありません。
Nelson, P. (1974)
Journal of Political Economy(DOI)
広告の内容そのものより、広告に金をかけたという事実が情報になりうる、という議論。「無償で公開してしまう」という行為が信号になる場合の説明に使います。
Kirmani, A. & Rao, A. R. (2000)
No Pain, No Gain: A Critical Review of the Literature on Signaling Unobservable Product Quality
Journal of Marketing(DOI)
品質の信号に関する研究をまとめ直した総説。どんな条件で信号が効き、どんな条件で効かないかを整理するために引きます。
消費者庁(2023)
消費者庁(公式)
広告であることを隠した表示が景品表示法上の不当表示として指定されたことの一次情報。この記事が「感想の自作自演をしない」と書く根拠のひとつです。
U.S. Federal Trade Commission
The FTC’s Endorsement Guides: What People Are Asking
Federal Trade Commission(公式)
推薦や体験談を使うときに、関係性の開示や実体験の有無をどう扱うべきかを示した米国の公式ガイダンス。英語圏へ出す場合に関係します。
私はこれらを、傾向の向きと考え方の枠組みとして引いています。効果の大きさは書きません。そして、ここで売っている第1章が4,980円に見合うことの証明としても、一切使いません。研究は、商品の値打ちを保証しません。
この記事は、ここで終わりです
階段を四段目まで積むと、多くの人が同じ壁に当たります。「引き受けない範囲」を書こうとして、引き受ける範囲のほうが書けないのです。何をやらないかは、何をやるかが決まっていないと書けません。
そして五段目、自分の方法を自分に適用する段では、もっとはっきりします。通す対象が「なんとなく良さそうな商品」だと、通した記録もなんとなくしたものにしかなりません。証拠の質は、証拠の作り方ではなく、商品の輪郭の鋭さで決まります。
この記事の続きに当たるものを、一つだけ置いておきます。有料の第1章『ポジティブを商品にする』は、あなた自身の経験を「誰に、何を、いくらで、どこで届けるか」の9項目に落として、一枚の商品設計書にする実践章です。本編PDF62ページ、書き込み用のワークブックPDF27ページ、同じワークブックのDOCXの3点で、4,980円。読み物ではなく、2〜3時間かけて書く章です。
この記事で説明したことを、私は自分のこの商品にも適用しています。第1章のページには、9項目をこの商品自身に通した記入例が置いてあり、そこには埋まっていない欄もそのまま残してあります。買う前に、そちらを先に見て、書いてあることと食い違わないか確かめてください。食い違っていたら、それは買わない理由になります。
念のため書いておくと、上で引いた研究は、第1章が4,980円に見合うことを証明しません。研究が示したのは、コストの差がある行動が情報を運びうる、という枠組みだけです。値打ちがあるかどうかは、中身を見てあなたが決めることです。
先に、向いていない人を書きます。次のどれかに当てはまるなら、買わないほうがいいです。
向き不向きも、含まれないものも、第1章のページに全部書いてあります。書いていないのは、まだ持っていない販売実績と購入者の感想だけです。それも、持っていないと書いてあります。