押す締め
本日23:59で、この価格での販売は終了します。
お渡しできるのは残り◯名さまのみ。
迷っている時間が、いちばんもったいない。
後悔しないよう、いま決断してください。
Free article — 行動経済学 / B-06
先月、締め切りを付けてみたら、最終日に3件売れました。今月も同じことをやりました。2件でした。来月もやることになります。そして、あなたのフォロワーは、同じアカウントが三ヶ月連続で「最後のご案内」をしているのを見ています。
煽らないと売れない、という感覚は、たぶん正しい観察から出発しています。何もしないと、本当に決まらないからです。問題は、そこから出てくる結論のほうです。決まらない理由は、急いでいないからではありません。決め方が置かれていないからです。
この記事は、嘘の締め切りも、架空の在庫も、カウントダウンも使わずに、人に決めてもらう方法の話です。前半で「なぜ押すと逆効果になりうるのか」と「なぜ決まらないのか」を分け、後半で、本物の締め切りの作り方と、決断を閉じる手順を書きます。
読んで15分ほど。自分の締め切りを検査する質問つき。全文無料です。 この記事に入力欄はありません。答えの保存も、送信も、採点もしません。読み終えたときに、自分の販売ページの最後の3行を書き直せる状態になっていれば十分です。
説明より先に、一つだけ
販売ページのいちばん下に置く三行です。商品は同じ、価格も同じ。読んだあと、どちらのほうが「じゃあ決めよう」と思えるか、感覚だけで判定してください。
本日23:59で、この価格での販売は終了します。
お渡しできるのは残り◯名さまのみ。
迷っている時間が、いちばんもったいない。
後悔しないよう、いま決断してください。
締め切りはありません。数にも限りはありません。値上げの予定も、いまのところありません。
決めるのに要る情報は、このページに全部あります。足りなければ、それは私の書き漏らしです。
今日決めないなら、それで結構です。ただ、決めない状態で残しておくと、たぶん来月も同じ場所にいます。
判断の材料が揃っているなら、今日のうちに「買う」か「買わない」かどちらかに寄せてください。買わないと決めるのも、決めたことです。
Aは決断を急がせています。Bは決断を終わらせようとしています。似ているようで、向きが逆です。Aは相手の時間を奪うことで動かそうとし、Bは相手が保留したまま抱えているコストを指摘しています。そしてBには、嘘が一つも入っていません。
Aが効かないという話ではありません。Aは効きます。特に、その売り手を初めて見た人には効きます。二回目からは効かなくなります。三回目には、その売り手が何をする人なのかが分かってしまいます。
偽の締め切りの本当のコストは、売れないことではなく、二度目が効かなくなることです。
個人がXで売る場合、これは致命的です。あなたの読者は、企業の広告と違って、あなたを継続的に見ています。同じ人が、同じアカウントの三ヶ月分の投稿を見られる。この環境では、一回しか効かない手法は、実質的に使えません。
押されたときに起きること
心理学に、リアクタンスという概念があります。自分の選択の自由が制限された、あるいは制限されそうだと感じたとき、その自由を取り戻そうとする動機が生まれる、という考え方です。1960年代にジャック・ブレームが提案し、その後も検討が続いています。
2015年に出た総説(シュタインドルら)は、この概念の現在の位置を整理しています。そこで扱われている中身を、売り手側の言葉に置き換えると、こうなります。強く勧められるほど、勧められた側は、その選択肢を選ばない自由のほうを確認したくなることがある。
面白いのは、この反応が商品の良し悪しと無関係に起きうる、という点です。相手が抵抗しているのは商品ではなく、選ばされているという状態のほうです。だから、良い商品を強く勧めると、良い商品ごと押し返されることがあります。
人が抵抗しているのは、あなたの商品ではなく、選ばされているという感覚のほうです。
ここから、実務的な結論が出ます。押しの強さを上げても、押し返しの強さが一緒に上がるなら、差し引きはあまり変わりません。上げるべきなのは押しの強さではなく、判断材料の量と、判断の終わらせやすさです。
この記事の主張の中で、いちばん直感に反するのがここだと思います。「買わなくていいです」と書くと、売れなくなりそうに見える。実際には、逆に働く場面があります。買わない自由が明示されている状態では、押し返す対象がなくなるからです。
ただし、これを技法として使うと、たいてい失敗します。「買わなくていいですよ(本当は買ってほしい)」は、書いた側が思っているより伝わります。文の意味ではなく、その後の三行で分かるからです。本当に買わなくていいと思っていない人は、その直後に必ず言い訳のような一文を足します。
リアクタンスは、条件によって強さが変わることが報告されています。誰にでも同じ大きさで起きる法則ではありません。この記事では、効果の大きさは扱いません。
決まらない理由
トヴェルスキーとシャフィールが1992年に報告した実験があります。選択肢のあいだで葛藤があるとき、人は決定そのものを先送りしやすい、という内容です。
実験の一つはこういう形をしています。魅力的な商品が一つだけ提示されている場合と、同じくらい魅力的な商品が二つ提示されている場合を比べます。二つあるほうが、選択肢が多くて良さそうに見えます。ところが、二つ提示された条件では「どちらも買わない」を選ぶ人の割合が増えました。
起きていることは単純です。一つなら「買うか、買わないか」を決めればいい。二つあると、まず「どちらか」を決めて、そのあとで「買うか」を決めなければならない。仕事が二段になった結果、その場では終わらなくなり、先送りが選ばれます。
ここで重要なのは、先送りが「拒否」ではないことです。買い手の中では、まだ結論が出ていません。あなたの管理画面には離脱として記録されますが、相手の頭の中では保留されたままです。そして保留は、たいてい永久に保留のまま終わります。
あなたが失っているのは「いいえ」ではなく、「まだ」です。
この見方をとると、やるべきことが変わります。「いいえ」を「はい」に変えようとするのが説得です。「まだ」を「はい」か「いいえ」に変えようとするのが、決断を閉じる作業です。後者のほうが、はるかに簡単で、はるかに誠実です。
そして、後者には副産物があります。「いいえ」に着地した人は、あなたに対して悪い感情を持ちません。むしろ、決められたことに対して少し感謝します。「まだ」のまま放置された人は、あなたのことを思い出しません。
書かれていない値段
2009年に、フレデリックらが「機会費用の見落とし」という論文を出しています。人は、そのお金で他に何ができたかを、自発的には思い浮かべにくい、という報告です。
実験の形はこうです。ある商品を買うかどうかを尋ねるとき、選択肢を「買う/買わない」とだけ書く場合と、「買う/買わずにその金額を他のことに使う」と書く場合を比べます。後者のように、使わなかったお金の行き先を明示すると、選ばれ方が変わりました。
この研究は、ふつう「だから買わせないために機会費用を見せよう」という文脈で引かれます。売り手としては、逆向きに読むほうが役に立ちます。買い手は、買った場合のコスト(金額)は見えているが、買わなかった場合のコストは見えていない。
あなたの商品ページには、たいてい4,980円と書いてあります。書かれていないのは、買わなかった人がこれから払うもののほうです。もう三ヶ月、同じ説明文のまま投稿し続ける時間。うまくいかない理由を自分で探す手間。ほかの資料を五本読んで、結局どれもやらない夜。
何もしないことにも値段がついています。ただ、請求書が来ないだけです。
ここには、はっきりした落とし穴があります。買わなかった場合のコストを書くのは、簡単に脅しに変わります。「このままでは一生売れません」は、あなたに分からないことです。書いていいのは、あなたが実際に知っている範囲だけです。
その作業を自分でやる場合に、実際にかかる時間。あなたが自分でやったときに何時間かかったかは、あなたが知っています。
調べる手間。試して外す回数。あなたが通った道の中で、相手も通ることになる部分。
相手の将来の収入。相手が失敗すること。相手が後悔すること。どれも、あなたには分かりません。
「決断できない人は成功しない」のような、人格についての判定。これは機会費用の説明ではなく、ただの侮辱です。
書こうとしている文の主語が「あなた(買い手)」になっていて、しかも未来形なら、たいてい踏み越えています。
主語が「この作業」や「この手順」で、時制が現在なら、たいてい安全です。事実を書いているからです。
本物の締め切り
締め切りそのものが悪いわけではありません。悪いのは、存在しない締め切りです。あなたが正直に使える期限は、私の見るかぎり三種類しかありません。
個別相談や制作のように、一人ずつ時間を使う商売では、受けられる数に本当の上限があります。これは在庫ではなく、あなたの時間です。
書き方は簡単です。「今月、私が対応できるのは◯件です」。数を偽らないかぎり、これは事実の報告になります。
同時に始めるもの、一緒に進むもの、日程が決まっている集まり。これらには、参加できなくなる時点が本当に存在します。
一人で読むデジタル商品には、この期限はありません。無いものを作らないでください。
値上げや仕様変更を本当に決めているなら、それを先に告知するのは誠実です。決めていないなら書けません。
見分け方は一つ。その日が来たとき、あなたは本当に変えますか。変えないなら、それは締め切りではなく演出です。
この三つ以外で「今日まで」と書く場合、あなたは事実でないことを書いています。日本では、通信販売の広告表示について特定商取引法が定めるところがあり、消費者庁が公式のガイドを出しています。数量や期間の書き方も、まずそこが基準になります。
国際的にも、この種の設計は名前がついて整理され始めています。OECDが2022年に出した報告書は、偽の希少性、偽のカウントダウン、確認の妨害といった手口を類型として並べています。「みんなやっている」の範囲が、静かに狭くなっている、という認識は持っておいたほうがいいと思います。
締め切りを作るのではなく、すでにある締め切りを見つけて書く。それだけです。
そして、三つのどれも持っていない場合。その場合の正解は、締め切りを置かないことです。締め切りがなくても決断は閉じられます。次の二つの節が、その方法です。
相手の側の締め切り
アリエリーとヴェルテンブロッホが2002年に報告した実験があります。課題の提出について、自分で締め切りを設定できる条件を作ると、先延ばしが減り、成績が良くなる場合があった、というものです。
重要なのは、締め切りを設定したのが本人だ、という点です。外から押し付けられた期限ではなく、自分で「この日までにやる」と決めた期限が働いています。人は、自分が先延ばしすることを知っていて、それを防ぐ道具を欲しがることがある。
ここに、売り手が使える形があります。あなたが締め切りを設定するのではなく、相手が締め切りを設定するのを手伝う。文にすると、こうなります。
三つ目は、売る側としてはかなり不利な文に見えます。買う前に予定を確認させたら、そこで止まる人が出るからです。実際に出ます。ただし、止まった人は、買っても作業をしなかった人です。その人が買わないことは、あなたにとっても損ではありません。
これは、買い手の締め切りをあなたが利用しない、ということでもあります。「日曜までに決めると言いましたよね」と後から言わない。相手が自分に課した期限は、相手のものです。あなたが回収に来た瞬間、それは外から押し付けられた期限に戻ります。
書き直してみる
見本を一つ用意しました。実在の誰かの文章ではなく、この記事のために書いたものです。デジタル商品の販売ページの、最後のブロックだとします。
🔥ラストスパート🔥
この価格でお渡しできるのは、今夜まで。
明日からは通常価格に戻ります。
「あとで買おう」と思った方の9割は、二度と戻ってきません。
いま動ける人だけが、来月の自分を変えられます。
締め切りはありません。数の制限もありません。値上げの予定も、いまのところ決めていません。決めたら、このページの数字がそのまま変わります。
判断に要る材料は、上に全部書きました。含まれるものも、含まれないものも、向いていない人も書いてあります。読んで足りなければ、それは私の書き漏らしです。
この作業には2〜3時間かかります。買う前に、その時間が取れる日を決めてください。取れないなら、いま買わないほうがいいです。
そのうえで、今日「買う」か「買わない」かのどちらかに寄せてください。保留のままにしておくと、たぶん来月も同じ場所にいます。買わないと決めるのも、ちゃんと決めたことです。
BEFOREにあって、AFTERにないもの。存在しない期限。存在しない通常価格。「9割は戻ってこない」という、測っていない数字。そして「いま動ける人だけが」という、相手の人格についての判定。AFTERに増えたのは、値上げの予定がないという事実と、所要時間と、決断を閉じる依頼だけです。
この手の数字は、たしかに実感としては当たっていることが多い。だからこそ、書きたくなります。ただ、あなたはその9割を測っていません。測っていない数字を書いた時点で、それは景品表示法が問題にしうる表示になります。
同じことを、測らずに正直に書く方法はあります。「私自身、あとで買おうと思ったものを、あとで買ったことがほとんどありません」。これは自分の経験なので、書けます。弱く見えますが、読む人には自分のことに聞こえます。
決断を閉じる
煽らずに決めてもらうというのは、精神論ではなく、部品の話です。決断が閉じない販売ページには、たいてい次の四つのどれかが欠けています。
向いている人と向いていない人が、自分で判定できる粒度で書いてあるか。「初心者から上級者まで」は判定基準ではありません。
判定できないと、人はその場で決めず、後で考えることにします。後で考えられることは、まずありません。
受け取ったあと、最初に何をするのか。どれくらい時間がかかるのか。それが書かれていないと、買うことが未知の作業の開始に見えます。
未知の作業は、たいてい先送りされます。買う決断ではなく、作業の開始を先送りしているのです。
買わない場合に何をすればいいかが書いてあると、そちらに着地できます。着地できると、その人は保留を終えられます。
無料の記事を読む、自分でやってみる、別のものを探す。行き先を書いても、あなたが損をすることはほとんどありません。
期限がないなら、理由は相手の側にしかありません。「保留したままだと、来月も同じ場所にいます」は、その一つです。
これは事実の指摘であって、脅しではありません。判定は相手がやります。
四つのうち、多くの販売ページで欠けているのは03です。買わない人の行き先を書くのは、売り手にとっては直感に反します。でも、書かないと、買わない人は保留のまま去ります。保留のまま去った人は、二度と判断しません。
決断を閉じるとは、「はい」を増やすことではなく、「まだ」を減らすことです。
そして、これは長期的には売上にも効きます。「いいえ」で閉じた人は、あなたのことを覚えています。次にあなたが別の商品を出したとき、その人はもう一度判断してくれます。保留で去った人は、次も保留します。
反対側の失敗
ここまで読んで、煽りを全部やめた人が、次によくやる失敗があります。何も頼まなくなることです。これは礼儀正しく見えて、実際には相手に仕事を押し付けています。
「よかったら見てみてください」「気が向いたらどうぞ」。この書き方には、決断を閉じる部品が一つも入っていません。相手は、いつ決めるのか、何を基準に決めるのか、決めた結果どうすればいいのかを、全部自分で組み立てることになります。組み立てるのは面倒なので、保留されます。
頼まないことは、優しさではありません。判断の手間を、相手に渡しているだけです。
相手の時間を削って動かそうとする。存在しない期限、減っていない在庫、測っていない数字。
一度目は効く。二度目から効かない。そして、あなたが何をする人なのかが読者に伝わる。
何も頼まない。決断の材料も置かない。相手に全部委ねる。
押し返されることはないが、決まることもない。売り手には「反応がなかった」としか見えない。
頼むことははっきり頼む。ただし、頼むのは購入ではなく、決断です。
「今日、買うか買わないかどちらかに寄せてください」。これは押していません。相手の選択肢を一つも減らしていないからです。
03の言い回しが要点です。あなたが頼んでいいのは、購入ではなく判断です。判断を頼むことには、相手の自由を侵す成分がありません。買わないという結論も、同じように歓迎されているからです。
そして、これは実際に書ける文です。「買ってください」は相手の答えを指定していますが、「決めてください」は指定していません。同じ強さで頼んでいるのに、押し返される理由が片方には無い。
この記事が言っていないこと
上で引いた研究は、どれも限られた条件での報告です。区別しておきます。
もう一つ、正直に書いておきます。煽らないほうが売れる、とは言っていません。短期的には、煽ったほうが売れる場面はあります。この記事が主張しているのは、煽りが二度目から効かなくなること、そして個人がXで売る場合には二度目以降のほうが長い、という二点だけです。
売り手としての線引き
ここまでの内容は、少し向きを変えるだけで圧力になります。機会費用の指摘は脅しになり、決断の要求は追い込みになる。だから、しないと決めていることを書きます。
急がせずに決めてもらうことは、遅く売ることではありません。保留を減らすことです。
手を動かす
いま出している販売ページか、商品を紹介している投稿を一つ開いてください。その最後の3行から5行だけを見ます。紙かメモアプリに、五つ書きます。
五つを通したあと、締めの部分はたいてい短くなります。そして、たぶん最初は不安になります。押しの成分がゼロになるからです。ただ、その代わりに入ったのは、相手がその場で決めるための材料です。押しは相手を動かそうとしますが、材料は相手が自分で動くのを可能にします。
このページに入力欄はありません。書いたものはどこにも送られず、私も見ません。そもそも、受け取る仕組みを持っていません。
研究の出発点
上で使った枠組みは、私が考えたものではありません。元の論文か、出版社のページ、あるいは公的機関の公式ページへのリンクを置きます。リンク先の多くは英語で、一部は有料の場合があります。
Steindl, C., Jonas, E., Sittenthaler, S., Traut-Mattausch, E. & Greenberg, J. (2015)
Understanding Psychological Reactance: New Developments and Findings
Zeitschrift für Psychologie(DOI)
選択の自由が脅かされたと感じると、その選択肢に対する抵抗が強まることがある、というリアクタンス理論の総説。強く押すほど遠ざかる場合がある理由として引きます。
Tversky, A. & Shafir, E. (1992)
Choice under Conflict: The Dynamics of Deferred Decision
Psychological Science(DOI)
選択肢のあいだで葛藤があると、決定そのものが先送りされやすくなる、という報告。「買わない」ではなく「まだ決めない」が起きる仕組みの出どころです。
Frederick, S., Novemsky, N., Wang, J., Dhar, R. & Nowlis, S. (2009)
Journal of Consumer Research(DOI)
そのお金で他に何ができたかを、人は自発的には思い浮かべにくい、という報告。買わなかった場合に何が続くのかを書く意味の説明に使います。
Ariely, D. & Wertenbroch, K. (2002)
Procrastination, Deadlines, and Performance: Self-Control by Precommitment
Psychological Science(DOI)
自分で締め切りを設けると先延ばしが減ることがある、という実験。締め切りが「相手を追い込む道具」ではなく「相手の道具」になりうる、という論点の出どころです。
OECD (2022)
OECD Digital Economy Papers(DOI)
偽の希少性やカウントダウンを含む、消費者を誘導する設計の類型を整理した公的な報告書。この記事が「やらない」と決めていることの一覧は、ここで並べられている類型と重なります。
消費者庁
消費者庁(公式)
通信販売の広告に何を表示する義務があるかを確かめるための一次情報。締め切りや数量の書き方も、まずここが基準になります。
私はこれらを、傾向の向きと、やってはいけないことの範囲を確かめるために引いています。効果の大きさは書きません。そして、ここで売っている第1章が4,980円に見合うことの証明としても、一切使いません。研究は、商品の値打ちを保証しません。
この記事は、ここで終わりです
五つの質問のうち、01と02は削る作業なので、その日のうちに終わります。手が止まるのは03から05です。買わない人の行き先も、買ったあとの最初の作業も、書こうとすると、商品そのものの輪郭が要ります。
「向いていない人」が書けないのと同じ理由です。誰の、どんな状態を、どこまで変えるものなのか。それが決まっていないと、決断を閉じるための材料が一つも取り出せません。煽りが必要になるのは、たいていこの状態のときです。材料がないから、圧力で埋めることになります。
この記事の続きに当たるものを、一つだけ置いておきます。有料の第1章『ポジティブを商品にする』は、あなた自身の経験を「誰に、何を、いくらで、どこで届けるか」の9項目に落として、一枚の商品設計書にする実践章です。本編PDF62ページ、書き込み用のワークブックPDF27ページ、同じワークブックのDOCXの3点で、4,980円。2〜3時間かけて書く章です。
この記事に書いたことを、この商品にもそのまま適用しています。締め切りはありません。数の制限もありません。先に買うと得になる仕組みも置いていません。いま決済が有効になっていないので、そもそも急ぐ理由が一つもありません。
そして、この記事で引いた研究は、第1章が4,980円に見合うことを証明しません。研究が示したのは、押されると押し返されうること、葛藤があると先送りされやすいこと、それだけです。値打ちがあるかどうかは、中身を見てあなたが決めることです。
先に、向いていない人を書きます。次のどれかに当てはまるなら、買わないほうがいいです。
今日決めなくても構いません。ただ、決めないままにしておくと、たぶん来月も同じ場所にいます。買わないと決めるのも、ちゃんと決めたことです。